水というのは生命維持に欠かせない物であり、当然のことながら正しい水分補給は重要です。
暑い日などの熱中症対策にも水分補給がもっとも大事です。特にスポーツをするときは水分補給をし、脱水症状を防ぐことが特に大切です。暑い日やスポーツをしているときなどは、汗もかくのでどんどん体から水分が失われていきます。体内から4~5%の水分が失われてしまうと吐き気や頭痛、だるさなどの症状が出て、それ以上失われると脱水症状の危険が起きます。スポーツをしているときは細心の注意を払って水分補給をすることが重要です。
「エコノミークラス症候群」も水分が足りないことによって起きる症状です。エコノミークラス症候群は飛行機に限ったことではなく、車で数日間寝泊まりしても同じような状況になります。飛行機、および車では温度や湿度の条件が砂漠地帯と同じだと言われており、放っておくと体からどんどん水分が失われていき、血流も滞ってしまいます。飛行機は12時間程度のフライトで約一リットルの水分がなくなると言われています。飛行機や車中では水分補給は強く意識しておきましょう。
現在は飲料が発達して様々な清涼飲料水があります。ただ、もっとも効果的な水分補給は「ただの水」を飲むことです。アルコールは利尿作用があり、かえって体内の水分が失われてしまいます。また、お茶やコーヒー、紅茶などもカフェインが含まれており、カフェインにも利尿作用があるので、水分補給には向きません。ただの水を飲むことが正しい水分補給になります。
また、お年寄りにはさらに注意が必要です。お年寄りは年齢のため喉の渇きが鈍くなり、熱中症などにかかりやすくなります。ご家庭にお年寄りがいるかたはこまめにチェックをし、水を飲んでもらうようにしましょう。冷たい水のほうが吸収がよいとされていますが、体内の冷やしすぎもまた体調不良や病気に繋がるので、臨機応変に対応していきましょう。